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Q. 「システム建築」とはどのような建築工法ですか?

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Q. 「システム建築」とはどのような建築工法ですか?

システム建築は、部材の標準化とプロセスの自動化により「高品質・低コスト・短工期」で工場や倉庫を建設できる先進的な工法です。

建物を構成する鉄骨、屋根、外壁などの部材をあらかじめ規格化し、設計から生産、施工までをコンピューターで一元管理(システム化)しているのが特徴です。無駄を徹底的に排除しているため、従来の在来工法に比べてコストを抑えながら、短期間で高品質な大空間(工場・倉庫・物流施設など)を建築することができます。

システム建築の定義と従来の在来工法との決定的な違い

1-1. 在来工法(オーダーメイド型)の課題とシステム建築の誕生背景

従来の工場や倉庫の建設では、建築家や設計事務所が物件ごとに一から図面を引き、ゼネコンがその都度必要な部材を特注調達して、職人が現場で組み立てていく「在来工法(一般鉄骨造)」が主流でした。在来工法はデザインや形状の自由度が極めて高いというメリットがある反面、設計や構造計算に膨大な時間を要し、現場での現物合わせや溶接作業が多く発生するという課題を抱えていました。 その結果、工期が長期化しやすく、人件費の高騰や現場の熟練度によって品質にバラつきが生じるリスクがありました。

これに対し、産業用建物の需要拡大と建設業界の人手不足・コスト高騰という課題を解決するために誕生したのが「システム建築」です。システム建築は、あらかじめ建築の構成要素を規格化することで、設計から引き渡しまでのすべてのプロセスを最適化した、いわば「工業製品化された建築工法」です。

1-2. なぜシステム建築は「低コスト・短工期・高品質」を両立できるのか

システム建築が「低コスト」「短工期」「高品質」という、本来であればトレードオフになりやすい3つの要素を同時に高い次元で実現できる理由は、徹底的な「標準化」にあります。

まず「低コスト」の面では、部材の形状やサイズがシステム化されているため、鉄骨の材料ロスを極限まで減らすことができます。さらに、大量生産によるスケールメリットが働くため、在来工法と比較して約10%〜20%ものコストダウン、あるいは坪単価の大幅な抑制が可能となります。

次に「短工期」についてですが、コンピューターによる自動設計・自動見積システムが確立されているため、計画初期の段階で迅速かつ正確な概算費用と図面を算出できます。現場での作業も、あらかじめ工場で精密に穴あけや切断加工が施された部材を搬入し、高力ボルトで強固に接合していく組み立て中心の作業となるため、現場での工期を約20%〜30%短縮することができます。

1-3. 製造から施工までの自動化プロセスがもたらす均一な品質

品質の均一性もシステム建築の大きなアドバンテージです。在来工法では、現場で施工する職人の技術力や、その日の天候によって仕上がりに影響が出ることが少なからずありました。

しかしシステム建築では、主要な構造部材である鉄骨フレームや屋根材、外壁材にいたるまで、国際基準や国内の厳しい品質管理を満たした最先端のロボット自動化工場で一貫生産されます。人間の手作業を極力排除し、寸法の狂いや溶接不良を構造段階で防ぐため、日本全国どこで建てても、どの施工会社が組み立てても、常に一定以上の極めて高い品質と構造安全性を保証することができます。

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工場・倉庫建設においてシステム建築が選ばれる理由と技術的強み

2-1. 「柱のない大空間(最大スパン60m)」がもたらす操業効率の最大化

工場や倉庫、物流センターを建設・運用するうえで、内部の空間レイアウトは企業の生産性や物流効率に直結する死活問題です。建物内部に多くの「中柱(なかばしら)」が立っていると、大型の製造マシンの設置ラインが制限されたり、フォークリフトやトラックの動線が妨げられたり、棚の配置効率が著しく低下してしまいます。

システム建築は、高張力鋼(強度の高い特殊な鋼材)の採用と、独自の構造解析技術によって、建物の自重を軽量化しながらも高い剛性を確保することに成功しています。これにより、内部に柱を一本も立てることなく、間口(スパン)最大60メートル(無柱空間)という驚異的な大空間を実現します。柱に縛られない自由なレイアウトが可能になるため、将来的な生産ラインの変更や、格納荷物の変更にも柔軟に対応でき、スペースの利用効率を極限まで高めることができます。

2-2. 高い耐久性と優れた耐震性・断熱性を実現する最先端部材

システム建築は、単に「早い」「安い」だけの簡易的な建物ではありません。日本の厳しい自然環境や災害リスクに耐えうる、非常に強固な耐久性と安全性を備えています。

鉄骨フレームは独自のテーパーフレーム(応力に応じて梁の太さを変える合理的な形状)を採用しており、地震の揺れを効率的に吸収・分散する高い耐震性能を誇ります。また、屋根や外壁には、耐久性に優れたガルバリウム鋼板をはじめ、高断熱性能を持つサンドイッチパネルなどがラインナップされています。これにより、夏の暑さや冬の寒さから建物内部の環境を守り、精密機械の保管や従業員の労働環境を快適に保つだけでなく、空調負荷を減らして工場のランニングコスト(電気代)や不必要なエネルギー消費を大幅に削減する省エネ効果も発揮します。

2-3. 将来的な増築や移設、解体時におけるシステム建築の優位性

事業の拡大に伴う工場の増築や、物流拠点の再編による倉庫の移設・解体といった「将来の可変性」においても、システム建築は優位性を持ちます。

すべての部材が規格化され、ボルト接合によって構造が成り立っているため、壁面を取り外して同一仕様のフレームを継ぎ足すような「増築」が在来工法よりもはるかに容易かつ低コストで行えます。また、万が一、拠点を閉鎖・移転することになった場合でも、解体作業がスムーズであり、部材の分別やリサイクルもしやすいため、建物のライフサイクルコスト(LCC)全体で見ても極めて環境負荷が低く、経済的な工法と言えます。

失敗しないための「システム建築メーカー選定」のポイント

3-1. 国内主要メーカーの特徴と得意分野の多様性

システム建築の認知度向上に伴い、現在では多くのシステム建築メーカーがそれぞれの工法を展開しています。代表的なものとしては、日本国内で圧倒的なシェアを誇る横河システム建築の「yess建築」をはじめ、JFEシビル、日鉄物産システム建築、巴コーポレーションなど、鉄鋼系グループや専門メーカーが競い合っています。

重要なのは、これらのメーカーがすべて同じ仕様ではなく、各社ごとに明確な「得意分野」や「独自技術」を持っているという点です。例えば、超大型の物流施設で圧倒的な大スパンを実現できる技術を持つメーカーもあれば、標準的なスクエア形状の中小規模倉庫を圧倒的な低価格と超短納期で供給することに特化したメーカー、あるいは多雪地域での荷重計算に強みを持つメーカーなど、その特性は多岐にわたります。

3-2. メーカー選定を誤った際に生じるコストアップと設計制限のリスク

もし施主様が、自社の建てたい工場の特性を考慮せずに知名度だけでメーカーを選定してしまった場合、大きなリスクを背負うことになります。

例えば、少し特殊な形状の敷地や、部分的な2階建て(事務所併設など)を希望しているにもかかわらず、標準化の縛りが極めて強い(カスタマイズの融通が利きにくい)メーカーを選んでしまうと、規格外の「オプション対応」が大量に発生します。システム建築は規格から外れた瞬間に、特注設計や別ラインでの部材製造が必要となり、コストが跳ね上がってしまいます。結果として、「システム建築なのに在来工法より高くなってしまった」「納期が大幅に遅れてしまった」という最悪のケースを招きかねません。

3-3. 自社の目的(用途・規模・敷地条件)に合致したメーカーのスクリーニング

システム建築によるプロジェクトを成功させるためには、計画の初期段階において、以下の要素を冷静に整理し、最適なメーカーをスクリーニング(絞り込み)する必要があります。

  • 建物の用途(危険物倉庫、冷凍冷蔵倉庫、精密機械工場、重機を扱う工場など)
  • 必要なサイズと空間(間口の広さ、天井の高さ、クレーンの有無)
  • 敷地の形状と周辺環境(変形地、狭小地、防火地域、積雪量)
  • 予算と絶対的なデッドライン(稼働開始時期)

これらを総合的に分析し、各メーカーの工法バリエーション(平屋、2階建て、カスタムタイプなど)と照らし合わせることで、初めて「自社にとっての最適解」を導き出すことができます。

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鋼材専門商社が「プロジェクトの全体管理」を担う重要性と施主のメリット

4-1. 特定メーカーに偏らない「中立なマルチベンダー提案」の価値

自社に最適なメーカーを選ぶべきだと分かっていても、施主様が自力で複数のメーカーから見積もりを取り、技術的な仕様の違いや価格の妥当性を客観的に比較検証するのは、専門知識の観点から非常に困難です。また、特定のメーカーに直接相談すると、当然ながら自社の工法を最優先した提案を受けることになります。

ここで、鋼材専門商社である伊藤忠丸紅住商テクノスチール(MISTS)が間に入る最大のメリットが発揮されます。当社は特定のシステム建築メーカーの代理店ではなく、すべての主要メーカーと強固なネットワークを持つ「中立な商社」です。お客様の要望を100%の立場でヒアリングし、各メーカーの強み・弱みをフラットに評価したうえで、最もコストパフォーマンスが高くリスクの低い工法を「マルチベンダー」として比較提案いたします。

4-2. 鉄鋼専門商社ならではの強固なサプライチェーンと資材調達力

近年の建設業界において、大きなリスクとなっているのが「鋼材価格の高騰」や「資材の供給不足による工期の遅延」です。システム建築といえども、ベースとなる鉄骨や鋼板の調達が滞れば、プロジェクト全体がストップしてしまいます。

当社は、伊藤忠商事・丸紅・住友商事という日本を代表する総合商社の DNA とネットワークを引き継ぐ、鉄鋼建材分野のリーディングカンパニーです。国内外の鉄鋼メーカーや加工センターとのダイレクトな太いパイプを保有しているため、市況の変動をいち早く予測し、最適なタイミングでの資材ロックや確実な調達ルートの確保を行うことができます。この圧倒的なサプライチェーンの存在が、施主様にとっては「予算変動リスクの回避」と「絶対的な納期の遵守」という、何物にも代えがたい安心感に繋がります。

4-3. 施工管理・技術支援まで一気通貫で行うワンストップPM(全体管理)体制

当社のもう一つの大きな特徴は、単に右から左へモノを流すだけの「商社」の枠を超えている点です。社内には、一級建築士や施工管理技士などのプロフェッショナルが在籍する「施工管理室」や「技術支援室」を完備しています。

これにより、土地の有効活用コンサルティングから始まり、基本計画の策定、最適なシステム建築メーカーの選定、設計チェック、現場の施工マネジメント、さらには引き渡し後のアフターメンテナンスや将来の耐震診断にいたるまで、プロジェクトの全工程をワンストップで「全体管理(プロジェクトマネジメント)」いたします。 施主様にとっては、窓口がMISTS一本に集約されるため、複数の業者(設計事務所、建設会社、メーカー)との煩雑な調整業務から解放され、本来の自社コア事業に集中しながら、安全・確実・高品質な工場・倉庫建設を成し遂げることができます。

まとめ(伊藤忠丸紅住商テクノスチールの提言)

工場や倉庫、物流施設の建設は、単なる不動産・建物の取得ではなく、企業の収益性、物流スピード、そして従業員の安全を支える極めて重要な「経営戦略」そのものです。激変する市場環境の中で投資対効果(ROI)を最大化させるための手法として、システム建築は現在、間違いなく最良の選択肢の一つと言えます。

しかし、そのポテンシャルを100%引き出すためには、画一的な工法の押し付けではなく、自社の事業特性を深く理解したうえでの「中立な工法・メーカーの選定」と、予算や工期に狂いを出さない「プロによるプロジェクトの全体管理」が絶対に欠かせません。

伊藤忠丸紅住商テクノスチールは、鋼材専門商社としての世界的な調達力と、累計延べ床面積30万㎡を超える豊富な産業用建築のマネジメント実績を駆使し、お客様の経営課題を解決する最適な空間づくりをトータルサポートいたします。新築はもちろん、増改築や建て替えの構想段階から、どうぞ安心してお気軽にご相談ください。

伊藤忠丸紅住商テクノスチール株式会社

設立 1963年5月31日
資本金 30億円
従業員 400名(派遣社員、嘱託、委託社員等を含む)(2020年4月現在)
株主 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 66.7%、住友商事グループ 33.3%
取扱商品 鉄鋼製品、建築用・土木用・道路舗装用・設備機器用の資機材類の販売、各種工事請負等
取引銀行 みずほ銀行 日本橋支店
三井住友銀行 日本橋支店
三井住友信託銀行 本店営業部
建設業許可 国土交通大臣許可(特-3)第10910号
建築工事業
国土交通大臣許可(般-3)第10910号
大工工事業、とび・土工工事業、石工事業、屋根工事業、タイル・れんが、ブロック工事業、
鋼構造物工事業、鉄筋工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、内装仕上工事業、建具工事業
宅地建物取引業許可 東京都知事許可(3)第87072号
一級建築士事務所登録 東京都知事登録 第55860号
ISO14001/2015 取得日2001年10月10日 適時更新継続中
(社)日本プロジェクト産業協議会 法人会員

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